Supporting Music

オンライン通話を使った大人向けのオンライン音楽教室、またコンサートやワークショップなど音楽に関するあれやこれやを企画しています

Supporting Musicの仲間紹介 ~ チェロ 渡辺あえか先生 ~

今回ご紹介するのはチェロの渡辺あえか先生です

 

ー この度は講師として参加していただき、有難うございます。
落ち着いて冷静なあえか先生が参加してくださり、本当に心強いです。

オンラインレッスンはいつ頃から開始されましたか?

 

 4月、緊急事態宣言が発出されてから始めました。

 

ー 「オンラインレッスンを開始します」と言った時の生徒さんの反応はいかがでしたか?

 

 色々な方がいらっしゃって、「オンラインはちょっと…」と言ってお休みされた大人の方もいれば「はい、わかりました〜」とすぐ切り替えて下さった方もいました。
中学、高校生くらいだと、最初は恥ずかしかったのか一月休会なんていう生徒さんも何人かいましたが、一度お試しで繋がってみるとすんなり移行できたようでした。

 

ー なるほど。やはり反応は様々だったようですね。
先生自身、実際にオンラインレッスンを始める前と後ではオンラインに対する印象は変わりましたか?

 

 実は私自身も画面に映ることが何となく恥ずかしいという気持ちがあったので、最初は少し緊張しました。またスマホホルダー、三脚、マイクなどを用意しなければならないか、とか、やはり音がどう聴こえるのかは心配で、始める前は中々踏ん切りがつきませんでした。
実際は案ずるより産むが易しというように、家にある道具で何とかなりましたし、自分を映すことも慣れました。
まあ、音質については今のところは諦めるしかないです。ただアプリによっては使い方次第で色々と工夫ができることがわかりましたので、音以外に関してはまだ可能性がありそうだ、と思います。

 

ー 確かに先生たちもいつもと違う環境の中で戸惑い、不安はあったことでしょう。
そんな中、家にあるアイテムを使い、工夫次第でオンラインレッスン出来る環境を作られたわけですね。
オンラインレッスンをしてみて「これがあると便利」「生徒さんにはこれを持っていてほしい」といったようなグッズはありますか?

 楽器によって必要かどうかは違うと思うのですが、チェロの場合についてお答えしますね。
それは三脚とスマホホルダーです(スマホの場合)。ついさっき「自分は家にあるもので何とかなった」と言ったばかりですが(笑)。もちろん理由があります。
右手(弓)と左手の両方を見たいので、座っている体の3分の2(大体膝くらいまで)を映す必要があります。カメラが低い位置にあると上の方にある左手は遠くて見にくくなってしまいます。
なのである程度の高さから映すこと、できれば少し上から見下ろすくらい(対面のレッスンで講師が正面から見ている目の高さ)で映せると理想的です。
大抵の方はスマホなどをどこかに立て掛けて使っているようなのですが、これだとどうしても見上げる角度になってしまうんです。
左手が見えにくいので私はいつも画面に喰い付いていますが、やはり細かい動きは見えません。その点、三脚とスマホホルダーがあれば簡単に丁度いい所に設置できるわけです。
ちなみに私がどうしているかというと、折りたたみではない譜面台を目一杯(指揮者の譜面台のように)倒し、スマホの下部前後を物で挟んで固定しています。なので高さのある台があれば三脚は不要とも言えます。
あとは「外付けのスピーカーはあってもいいかもしれません。断然聴きやすくなります(音質はほとんど変わりません)。

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スマホでのセッティング方法。パソコンの時も、スマホとパソコンを入れ替えるだけでこの状態。

ー 先生のお話を伺って、受講する楽器によって適した環境が違うことが分かりました。ふむふむ。
ところで、Supporting Musicでは楽譜の読み方=ソルフェージュにも力を入れています。実際に教えていて、ソルフェージュ不足は感じてますか?

 かなり感じます。
「楽譜読めます」という方でもリズムはよくわかっていない方が多いです。または指番号で音を覚えていて、ポジションが変わるともう迷子…ということもよくあります。
音が跳躍するときなどは音程のイメージができないと、とんでもない音を取ってしまったりもしますね。
録音やお手本がないときには自分で譜面を読まなければなりません。
また、ただの音の並びではなく、曲の雰囲気を感じ取り、より音楽的に表現するにも読譜力は役に立ちます。
私は楽器を演奏する皆さんがご自身の力で楽しめるようになっていただきたいと思っていますので、普段のレッスンでも楽譜をよく読むよう、注意を促しています。

― 確かに自力で楽譜を読めるようにならないと、曲のイメージが湧きにくいし、譜読みをするまでにとっても時間がかってしまいますよね。
特に室内楽やオーケストラなど、メロディーではないフレーズを弾く時は理解出来ていないとイメージしにくいです。
それでは最後に、これからオンラインレッスンを始めてみたい方へのメッセージをお願いします

気軽に始められる、出かけなくて済む、というのがオンラインレッスンのいちばんのメリットだと思います。
ソルフェージュを習いに行く」というよりは「講座を取る」というような感覚で始められてはいかがでしょうか。きっと新しい世界が広がると思います。チェロを弾かれる方には、ヘ音記号の楽譜を中心にソルフェージュを行っています
もちろんチェロのレッスンの方も大歓迎です。音を作り込むことも一緒に弾いて差し上げることもできませんが、お助けマンとして様々なアドバイスでお役に立てれば嬉しいです。

話をじっくり聞いて、丁寧にきちんと言葉を返してくださる渡辺あえか先生。
嘘の匂いが全くない言葉に私は安心を覚えます。
チェロ・ソルフェージュを担当して下さるので、興味がある方はまず無料体験レッスンを受講してみてください

 

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